新興数寄屋建築家吉田五十八氏の「饒舌抄」に感動したT&Aが贈る建築談義


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珪藻土の安全性

弊社は長年、環境や住人の健康を配慮し自然素材を使用しており壁材に
関しては極力、珪藻土を使用している。

特徴として、旺盛な吸放湿性を持ち、消臭・結露防止・マイナスイオン効果等の機能に優れる反面、弾力性が無く、気象条件に敏感な性質を持っています。
つまり、梅雨時期などの窓を長時間空けられない時期でも快適に過ごせる様になる上、他建材の出す化学物質も除去出来る性質を持つと一般的に言われて来た。

近年「珪藻土は発ガン性物質が含まれている」との噂を耳にする。
調べてみると、様々な機関や個人の方が調査・報告をしておりWHO参加機関のIARC(国際ガン研究機関)が珪藻土の成分と発ガン性の無関係を論文で説明している。

簡単に説明すると珪藻土の成分に結晶性シリカと言う物質が含まれる。
1996年にIARCが「結晶性シリカは人に対して発ガン性が有る」との発表をした事から始まる。
但しこれは、「珪肺患者が粉体として、結晶性シリカを長期間大量に曝露した際に肺がんを併発させる事が有る。」と言う報告で有り、「健康体の人でもシリカを吸い込むと肺ガンになる。」と言う話では無い。

そもそも、シリカ自体は地球の表層部の60%を占めている物質で有る事から生物はシリカの上で生活している事になる。

では何故、珪藻土だけが注目されたかを調べてみた。数有る説の中で、面白い話を発見したので紹介します。

アメリカ、テキサス州の民間殺虫材メーカーが地球の環境に優しい殺虫材を作り成分を公開した、その成分中に珪藻土が含まれる。
注意書きに「WHO(世界保険機構)は3%を超えるシリカを含む珪藻土は人体に危険で有る。」
としているが、WHOの公式なリリース内容には一切記載されていない。

(※珪藻土の粉体を使用した殺虫剤はアメリカには多く販売されており珪藻土の吸水性を利用し虫の表面の水分を吸収し脱水させて殺すが、メーカー品は3%を超えないので問題は無い。)

この経緯に目を付けた他建材メーカーが「珪藻土」=「殺虫剤の成分」で「人体に悪影響」+「結晶性シリカは人に対して発ガン性が有る」で「珪藻土は発ガン性が有る」にしたとの事。

最後に、主成分を珪藻土とした塗り壁であれば吸水性、また経年変化などの表面硬貨で珪藻土が粉塵となって大量に空気中に浮遊し続ける事。

また少量浮遊したとしてもアスベストとは違い湿度などの問題で長期に渡り浮遊し続ける事は不可能だと思われるが、不安が有る場合は選んだ珪藻土の成分などを建材メーカー等で調べると良いだろう。

(※建材によっては、珪藻土は僅かしか含まれない物も有る。)

〈文:佐竹 貴宏〉
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by t-ainfo | 2008-09-16 15:31 | 建築