新興数寄屋建築家吉田五十八氏の「饒舌抄」に感動したT&Aが贈る建築談義


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日本の景観はどうなるか?

本日の5月5日付けの日本経済新聞に「成長至上主義見直し〜脱「東京」を模索〜地方経済再建の足がかり」とする松原隆一郎東京大学教授の記事があった。

戦後の日本は経済至上主義から景観に対する配慮より経済商業主義を優先して、無秩序な全国均一化が進み、どの地方都市にいっても同じような商業施設やマンション・住宅が並び、それぞれの町や地方の個性を失った開発が進んできた。

それに対して国もやっと理解を示し、昨年末に「景観法」が施行され、景観を維持・向上する観点から建築物を規制できるようになった。

確かにいままでは法的には避難・消防・構造・採光・斜線など安全面や近隣住民への配慮については法的な規制は厳しかったが、意匠・景観については条例はあったものの法的な規制はないに等しいものであった。

ヨーロッパなどは昔から街並み・景観に対する規制が厳しく、それ故美しい街が保存再生されて、価値を持っている。特に僕が大好きなイタリアなどそれぞれの街で特徴的な建物や街並みが残され個性を持ち誇りを持っている。

今時代は「個」の時代と云われて久しいが、建築も100の建物があれば100通りのデザインがあり、100の街があれば100通りの街並みがあってほしい。狭い日本とは云え、気候風土も環境も歴史文化も違う街が、同じデザインではあってほしくない。

今政府は観光立国日本を打ち出している。観光客誘致・外国からの労働者の受け入れ、国際的な国造りをする上でも日本の個性・地方地域の個性を発揮した景観が望まれる時代である。大きな時間のスパンで考えれば経済効果は決して少なくないと考える。

今後景観・街並みに対する建築家の責任は益々重くなる。
個の建物の集まりが街並みであるからには一軒一軒のデザインする住宅にも、今以上に責任を持って設計しなければならい。

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by t-ainfo | 2005-05-06 00:25 | 環境